ここ、シュタイナー教育の施設では、クリスマス前のイベントがありました。
jardin de l'avent(アヴェントの庭)という催しです。
室内大ホールの床に、2重の渦巻き型に土を置き、小途のお庭を作りました。
その真ん中には火のついた大きな大きなろうそくを灯しました。
渦巻きの入り口には、お盆に載ったリンゴろうそくが床に置いてあります。
本物のリンゴの芯をくり貫いて、ろうそくがさしてあります。
まず、子供達はひとりひとり、その中から、自分の好きなリンゴろうそくを選びます。
それを持って、土と土の間の小途をくるくる回って、
渦巻きの真ん中には、大きなろうそくがあり、
そこから、自分のリンゴろうそくに火をもらいます。
火を灯したリンゴろうそくを持って、渦巻きをくるくる回りながら出て来る途すがら、
自分のいいと思う土の上に、そのリンゴろうそくを置いて、自分の席に戻ります。
この施設は、100人の子供を受け入れているので、
あっという間に2時間半以上が過ぎました。
カトリックやプロテスタントのキリスト教やイスラム回教など、
さまざまな宗教信者が多い国なのですが、クリスマスだけは、共通のお祭りです。
いつも、クリスマス日だったら、争いも起こらないのにな。。と思いました。
そして、そんな日が現実になればいいな、と思いました。
フランスは、宗教的な争いや差別を避けるためにも、
学校などでの宗教的な活動は、自粛しています。
このイベントは、宗教的な意味と言うよりも、人間の驕りを戒め、
人間には届かない崇高なもの、神聖なものが、
世の中に存在しているんだ、という再確認ができてるんだな、と思いました。
それに触れる事で、心を浄化して、命の大切さを感じて生き直す、生き続ける、
そんな印象を受けました。
そういう事は、決して難しい事ではなくて、
小さな子供も感じるし、分るのだと思いました。
帰り途は、みんな非常に個性的でした。
いつも騒ぐ子が、急に神妙な雰囲気になっていたり、
リンゴろうそくを持ったまま、途に迷う子もいたり、
どこにリンゴろうそくを置くか、と考えて込んでしまう子や、
火をもらった途端に、怖くなったのか、すぐに土の上に置いてしまう子がいたり、
蝶々になって、両手をひらひらしてダンスをしながら、渦巻きから出てくる子も、
嬉しくて、スキップして歌い出す子も、
神様を見た時のように、胸の前で十字をきる子がいたり、
途の出口ぎりぎりまで、大切にリンゴろうそくを持っていたり、
渦巻きをまたいで、真っ直ぐ席に戻ろうとした子もいました。
私は、日本の灯篭流しという風習を思い出しました。
火というのは、命の根源を、その力強さを思い出させてくれます。
ライアーでは、メンデルスゾーンや即興をしました。
また、リコーダー重奏やピアノや歌もあり、穏やかで楽しいひと時でした。

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